2014年11月28日金曜日

柚子の日。



  
          柚子を一つもいで来るうす雪   尾崎放哉

段ボール箱いっぱいの柚子玉が届くと、いよいよ冬の始まりを感じる。
皮の黒点や傷は自然の力で育った勲章のようなもの。
この果実のさわやかな香りの奥の力強さに畏敬の念すら抱く。

来週は、ワークショップ「柚子ピールの日」。
ご参加いただく皆様に特別なひとときを過ごしていただくために、
あれこれ考えながら支度するのも愉しい時間。

柚子の香りと共に、お待ちしております。






2014年11月24日月曜日

2014年11月19日水曜日

常識は疑うべき。



よく働いた自分へのねぎらいは、美味しい食事がいい。
そんな時は新しいお店で冒険するよりも、確実に満たされると知っているお店がいい。

大阪北浜にあるフレンチレストラン、ユニックへ。
最適な温度、絶妙なバランス、素材の組み合わせ。
一皿一皿に感動しながら、コースが進む。
最後のコーヒーを飲み終え、料理の余韻に浸っていたところ、シェフから
驚きの一言が。
「スープもソースも、調理に塩は使わないんです。」
耳を疑った。
塩梅がいつも抜群ですねと言いそうになっていた矢先に、塩を使わないフレンチ?

素材を活かす決めては塩加減だと思ってきた。
ぼやけた味を決めるのは塩の役割だと思い込んでいた。
塩が最高の調味料だと信じてきたのに。

「ぼやけた味が塩で決まるのではなく、完成の途中でごまかしてしまってるんです」
中山シェフのちょっとドヤ顔(に見えた…)が眩しかった。

塩を使わずしてどうしてあんなに美味しい料理が出来上がるのかは見当もつかない
けれど、シェフの料理が単純に「繊細で優しい味」と形容できない理由は解った気
がする。
脱帽です。

シェフ、スタッフの皆様、6周年おめでとうございます。
これからもその名の通り、他に類のない料理を楽しませてください。






2014年11月15日土曜日

静かなもの。



静謐が似合うもの。
手沢が似合うもの。
猿山修さんの仕事はとても静かで、ずっとうつくしい。

「猿山修の仕事」展、淀屋橋 RICORDOにて18日まで。



2014年11月11日火曜日

イメージをカタチにする試み その一。





イメージ:晩秋、片夕暮れ、妖艶
素材:柿( 学名: Diospyros kaki Thunberg )神の果実
カタチ:柿のコンフィチュール

濃く熟れた柿に、シナモンとラム酒を合わせる。
つややかに甘いカタチのできあがり。


2014年11月5日水曜日

Autumn has come.



柿吊るし、我庭に秋ができあがる。
毎年の光景。

渋柿は干し、甘柿はジャムに。
毎年の仕事。




2014年11月3日月曜日

時を計るもの。




時計をふたつ、新調した。
ひとつは、時を刻むもの。
静かに、正確に。
その名は、" station "。

もうひとつは、時の移ろいを眺めるもの。
ガラスに映り込む風景と共に。
泡が生まれ、また消える。
その名は、" awa glass "。

2014年11月2日日曜日

12月のワークショップ。




そろそろ冬支度を始めましょう。
12月にパン教室ippoでは2つのワークショップを開きます。
3日(水)は「ゆずピールの日」。
24日(水)は「クグロフの日」。
今日から一般募集を始めます。
詳しくはイベントページをご覧ください。
皆様のお越しをお待ちしております。

http://ippo-plus.net/plus/event/