2014年8月27日水曜日

和菓子と紅茶。





いよいよ今週の日曜日は Salon de Ann。
plus へ「森のおはぎ」さんをお迎えしてのワークショップイベント。

森さんのこしらえる和菓子に合わせるお茶を何にするかと思案すること一ヶ月。
玉露、煎茶、抹茶、ほうじ茶、、、。
どの和のお茶ともとても相性良く美味しいけれど、ときめきがない。
そこで試したのが、「和菓子と紅茶」の組み合わせ。
すると、「森のおはぎとuffuのダージリンティー」という、美しい
マッチングがうまれました。
 
まず、暑い中お越しいただく皆様へお出しするのは、淡い黄金色の冷茶。
春摘みのダージリンにほんの気持ちばかりのジャスミン茶を混ぜ合わせ、
水出しにすると、目にも喉にも涼を感じる爽やかに香る冷茶に。
この日のための、オリジナルブレンドティーです。

出来上がったおはぎを召し上がっていただく時は、夏摘みのダージリンティー、MUSCATEL 。
この、ほのかに甘い香りの紅茶が和菓子とこんなにも合うとは、新鮮な驚きです。

 ぜひ、「 和菓子と紅茶 」の組み合わせをお試しあれ。







2014年8月24日日曜日

10月レッスンのお申し込み受付。



*満席になりましたが、キャンセル待ちは受付中です
10月はイベント目白押しですが、まずは通常レッスンのお申し込み受付を
開始します。

日程は、10/1、10/8、10/15、10/22の各水曜日です。
可能であれば、第一、第二ご希望日をお知らせください。
レッスンの詳細はLESSONに記載していますが、初めての方はご不明な点が
多いと思いますので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ、お申し込みは下記のメールアドレスへご連絡ください。
e-mail : info@ippo-plus.net
 

2014年8月20日水曜日

本の家。






残暑厳しい昼下がり、BOOKS + kotobanoie へ。
川西のご自宅が月に二回、古本屋になる。
本がぎっしりと並んだ本棚を、ぐるりと囲む回廊のように
居間、台所、ダイニング、書斎、寝室、洗面所などのスペースがある。
訪問者はご家族の居住空間におじゃまして本を楽しむかたちなのに、
しばらく居ると、すぅっと空間に馴染んでとても居心地が良い。
めいめいが、ソファや縁側や台所横のテーブルなど落ち着く場所を
みつけ、本を読んだり、おしゃべりをしたり。
開放的で明るい空間を時折通り抜ける風も気持ち良く、ソファで
しばし微睡んでしまう。

この「本好き」(「本買い」)にとって理想的な場所で、今日出会った
のは、店主加藤さんの興味深いお話、奥方の美しい笑顔、そして
一冊の写真集、『 Uta Barth 』。
初めて知るベルリン出身の写真家の作品集を手に取った瞬間に、
あ、これ絶対好みだと分った。
この瞬間ほど嬉しい時はない。
光のあらゆる(もしくは様々な)ニュアンスを写し捉える写真家だと思う。
愛する写真家が一人増えた日になった。

来月もまた、この本のある場所へ行こう。


Uta Barth(ウタ・バース)の作品は下記のサイトで沢山見られます。
興味のある方は、是非。
http://www.tanyabonakdargallery.com/artists/uta-barth/series-photography

2014年8月17日日曜日

丸いパン 。


久しぶりにパンを焼く。
丸い、丸いパン。
これがippoのパン。

このカタチにこだわっている訳ではないけれど、
20年間焼き続けるこのカタチが、一番しっくりくる。


 

エレガントな紅茶。



帰国して、まずuffuへ。
フランスでは美味しい紅茶と出会えないので、旅行中も楽しみにしていた、ダージリン キャッスルトン茶園2014年セカンドフラッシュ MUSCATELをいただきに。
温かいお茶の湯気に包まれたほんのり甘い香りにまず、うっとり。
一口含んで、喉元を過ぎて、その美味しさに更に、うっとり。

茶葉を直接香って、びっくり。
雨上がりに我が家の庭の葡萄棚の近くをすっと通り過ぎた時に、微かに伝わる甘い香りにも似ているし、ローズの香りも遠くに感じるような。香ばしさも感じる。
茶葉に顔を埋めてずっと嗅いでいたくなる。
でも、お茶になると強い香りは穏やかになり、もちろん後口の嫌な渋みも、無い。
なんてエレガントなお茶なんだろう。

この茶葉は徐々に熟成が加わり秋頃にはより芳醇な香りになるとか。
たまりません。

明日はこの紅茶と和菓子のペアリングを試す楽しみがある。
たまりません。

2014年8月13日水曜日

旅の終わりの終わり。

宿泊先から近い、一見平凡なカフェが一番居心地良かったこと。
やっぱりパンはあれこれ美味しかったこと。
甘過ぎて苦手だったフランスでのお菓子が今回は絶品タルトに出会ったこと。
街並みと街路樹が、人々の暮らしと公園が、とても密接な関係にあること。

パリで印象に残ったことをあれこれ思い出しながら、
さぁ、日本へ帰ろう。










旅の終わり。

南フランスで出会ったもの。
石と光とそして、透き通った青空へ向かって伸びる樹々。
どこまでも続くポブラのトンネルも。





標本箱。




マルシェの八百屋さんはたいてい商品をうず高く
山積みにディスプレイして販売している。
そんな中、バスティーユ市場で異彩を放つ一軒を発見。
四角い枠の中に整然と並べられた野菜と果物は、
まるで標本のような世界。
素晴らしい光景なので思わず、「あまりに美しいので、
写真を撮ってもいい?」と尋ねると、店主のお兄さんが
少し嬉しそうだったので、やっぱり彼のセンスなんだと
嬉しくなる。
美意識はこんなところにも宿っている。



2014年8月11日月曜日

たまらない表情。




ヨーロッパ写真美術館で開催中の、Marie-Paule Nègre写真展へ。
印象に残った写真は幾つもあったけれど、心を掴まれたのはこの一枚。
ご機嫌斜めさ加減を、こんなにも豊かな表情と態度で表す少女がたまらない。
母親らしき女性の呆れ顔も。
この少女、誰かに似てると思ったら映画「地下のザジ」の少女ザジだ!

2014年8月9日土曜日

バゲットを半分ください。



une demi baguette s’il vous plait. 
「バゲットを半分ください。」 

初めて覚えたフランス語。
フランスのパン屋さんでこう言うと、その場でバゲットを
半分に切り、紙でくるっと巻いて渡してくれる。

フランス在住経験者の友人に教わったこのセリフを、初めて
パリのパン屋さんで口に出し、ちゃんと半分のバゲットが買えた
感動は今でも覚えている。

今回は、バゲットを半分と、クロワッサンを二つください。
それで全部です。幾らですか?手提げ袋をもらえますか?」
まで言えるようになったけれど、相変わらず金額は聞き取れない。
いつも一か八かでお金を出すと、足りないか多過ぎるか。
あー悔しい。
明日もレジの金額表示を見ずに、チャレンジ。

に、しても、フランスでバゲットばかり食べていると、
そろそろ自分のいつもの丸いパンを作りたくなってきた、かも…。









2014年8月8日金曜日

再び、パリへ。


パリの石畳はゴミと煙草の吸い殻だらけでうんざりする。
でも目線を上げると、美しい街並みやあの塔が。
パリは、上を向いて歩こう。

2014年8月7日木曜日

美しい村とオリーブの木。









Roquebrune-Cap-Martin  
ロクブリュヌ・カップ・マルタン。
南仏滞在最後の日に訪れたコート・ダジュールの小さな村。
近接するモナコの街の喧騒がここでは嘘のようにひっそり。
観光客も村人とさえほとんどすれ違わない美しく静かな村。
あるのは、眼下に広がる地中海、ル・コルビュジエが眠る墓、
そして樹齢千年のオリーブの木。
家と家の間を迷路のように広がる細い路地や階段を進んだ
村外れに、大きな大きな老人の様な風格でその木はあった。
その存在感に息を飲み、ちっぽけな私はただ立ち尽くすだけ。
確か、伊勢神宮の巨木の下でも同じ様な感覚になった覚えがある。

この村に流れる穏やかな空気は、ずっとこの木に見守られて
いるおかげなんだろう。
今までもこれからも。 


2014年8月6日水曜日

買う、作る、食べる。







市場の風景。






南仏の太陽をたっぷり浴びて育った野菜と果物。
瑞々しくて、想像以上に味が濃い。
おばちゃん達に混じって、なんとかフランス語で
買い物できるようになってきたけど、金額を聞き取る
のは、はなはだ難しい。
悔しい。






2014年8月5日火曜日

白の質感。

リュベロン地方の小さな田舎町のアイスクリーム屋さんの紙製の容器。
質感とフォルムが余りにも美しいので、キレイに拭いてお持ち帰り。
思ってもみない所で美しいデザインに出会うと、かなり嬉しい。







2014年8月3日日曜日

修道院とバッハ。


この季節、南仏のあちらこちらで音楽祭が開かれている。
お目当ては、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭。
二つめのシトー会修道院、シルバカンヌでのピアノコンサート。

ロシア人ピアニスト、Ekaterina Derzhavinaによるゴルトベルク変奏曲
が、西に傾き始めた陽光射し込む回廊に、響き渡る。
蝉の声、鳥のさえずり、葉を揺らす風、そしてバッハの旋律。
目を瞑り、重なり合う音に耳を澄ますと、数百年前にタイムスリップ
したような気になる。



 








料理三昧。


旅先での料理は楽しい。
非日常と日常を行ったり来たり。
普段飲まないロゼも。