2015年9月27日日曜日

新しい歩み方。



パンを焼くことを生業として、20年以上が経とうとしています。
家族、友人知人とお客様に支えられてのあっという間の日々でした。
好奇心と体力に任せて、そして息子を養うためにずっと走ってきました。
昨年の夏にサロンを加えたippo-plusをスタートさせ、様々な出会いの中で、
ippo-plus改装計画へと繋がりました。

この場所にずっとあった風景と新しい気配がすぅーっと溶け合うような、静かに
美しい空間が生まれた時、ここでこれまでのように忙しない日々を送ることに
違和感を覚えました。

暮らしの場でもあり、人々が集う場でもあるここで、日常と非日常の風景が重なっていくのを眺めていたい。
日々にやってくる美しさの余韻をゆったりと感じたい。

その為に、ずっと全速力だった歩みを少し緩めようと思います。

10月からパンを焼いて販売するのは金曜日のみとなります。
パン教室は現行のまま、水曜日に開きます。

土曜日~月曜日は暮らしの中の余白になるでしょうか。
そこから、その余白の奥行きから生まれる新しい何かがきっとあると思います。
月曜日にお届けしていた丸いパンはいずれ別のカタチになって、皆さんに幸いを感じて
いただけるような何かになる、そんな予感がしています。

やりたい事はもうふつふつと浮かんでいるのですが、ゆったりとした歩幅で進みながら、
新しい風景を紡いでいきたいと思います。

益々、パンを買いにくいパン屋になってしまいますが、ご理解いただけると幸いです。
これからもパン工房ippo、サロンplus共々、どうぞよろしくお願いいたします。

工房主敬白

2015年9月14日月曜日

ブリコラージュ bricolage


お金より時間
所有より経験
人がどう思うかより自分が何を欲するか
YESと言うよりNOと言う
忙しい→0

そんな価値観のお話。
いつも、「迷ったらヤバい方へ」とニヤリと笑う人が教えてくれた。

「守屋さんが目指してるのは、ブリコラージュ(bricolage)やと思う。」 
新しい生き方を模索する私に、新しいキーワードが投げかけられた。
ずっと気になりながらも小難しいので避けてきた、クロード・レヴィ=ストロースの
思考がやっぱりつきまとう。
モダンでしなやかで、フェミニンでいて思いっきり男前なブリコルール(bricoleur)
になれるだろうか。

かけらは揃いはじめている予感がする。
厚かましさと軽やかさと覚悟を持って。
後は、決断。