2014年11月19日水曜日

常識は疑うべき。



よく働いた自分へのねぎらいは、美味しい食事がいい。
そんな時は新しいお店で冒険するよりも、確実に満たされると知っているお店がいい。

大阪北浜にあるフレンチレストラン、ユニックへ。
最適な温度、絶妙なバランス、素材の組み合わせ。
一皿一皿に感動しながら、コースが進む。
最後のコーヒーを飲み終え、料理の余韻に浸っていたところ、シェフから
驚きの一言が。
「スープもソースも、調理に塩は使わないんです。」
耳を疑った。
塩梅がいつも抜群ですねと言いそうになっていた矢先に、塩を使わないフレンチ?

素材を活かす決めては塩加減だと思ってきた。
ぼやけた味を決めるのは塩の役割だと思い込んでいた。
塩が最高の調味料だと信じてきたのに。

「ぼやけた味が塩で決まるのではなく、完成の途中でごまかしてしまってるんです」
中山シェフのちょっとドヤ顔(に見えた…)が眩しかった。

塩を使わずしてどうしてあんなに美味しい料理が出来上がるのかは見当もつかない
けれど、シェフの料理が単純に「繊細で優しい味」と形容できない理由は解った気
がする。
脱帽です。

シェフ、スタッフの皆様、6周年おめでとうございます。
これからもその名の通り、他に類のない料理を楽しませてください。