2014年8月7日木曜日

美しい村とオリーブの木。









Roquebrune-Cap-Martin  
ロクブリュヌ・カップ・マルタン。
南仏滞在最後の日に訪れたコート・ダジュールの小さな村。
近接するモナコの街の喧騒がここでは嘘のようにひっそり。
観光客も村人とさえほとんどすれ違わない美しく静かな村。
あるのは、眼下に広がる地中海、ル・コルビュジエが眠る墓、
そして樹齢千年のオリーブの木。
家と家の間を迷路のように広がる細い路地や階段を進んだ
村外れに、大きな大きな老人の様な風格でその木はあった。
その存在感に息を飲み、ちっぽけな私はただ立ち尽くすだけ。
確か、伊勢神宮の巨木の下でも同じ様な感覚になった覚えがある。

この村に流れる穏やかな空気は、ずっとこの木に見守られて
いるおかげなんだろう。
今までもこれからも。