2014年8月3日日曜日

修道院とバッハ。


この季節、南仏のあちらこちらで音楽祭が開かれている。
お目当ては、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭。
二つめのシトー会修道院、シルバカンヌでのピアノコンサート。

ロシア人ピアニスト、Ekaterina Derzhavinaによるゴルトベルク変奏曲
が、西に傾き始めた陽光射し込む回廊に、響き渡る。
蝉の声、鳥のさえずり、葉を揺らす風、そしてバッハの旋律。
目を瞑り、重なり合う音に耳を澄ますと、数百年前にタイムスリップ
したような気になる。