2014年8月20日水曜日

本の家。






残暑厳しい昼下がり、BOOKS + kotobanoie へ。
川西のご自宅が月に二回、古本屋になる。
本がぎっしりと並んだ本棚を、ぐるりと囲む回廊のように
居間、台所、ダイニング、書斎、寝室、洗面所などのスペースがある。
訪問者はご家族の居住空間におじゃまして本を楽しむかたちなのに、
しばらく居ると、すぅっと空間に馴染んでとても居心地が良い。
めいめいが、ソファや縁側や台所横のテーブルなど落ち着く場所を
みつけ、本を読んだり、おしゃべりをしたり。
開放的で明るい空間を時折通り抜ける風も気持ち良く、ソファで
しばし微睡んでしまう。

この「本好き」(「本買い」)にとって理想的な場所で、今日出会った
のは、店主加藤さんの興味深いお話、奥方の美しい笑顔、そして
一冊の写真集、『 Uta Barth 』。
初めて知るベルリン出身の写真家の作品集を手に取った瞬間に、
あ、これ絶対好みだと分った。
この瞬間ほど嬉しい時はない。
光のあらゆる(もしくは様々な)ニュアンスを写し捉える写真家だと思う。
愛する写真家が一人増えた日になった。

来月もまた、この本のある場所へ行こう。


Uta Barth(ウタ・バース)の作品は下記のサイトで沢山見られます。
興味のある方は、是非。
http://www.tanyabonakdargallery.com/artists/uta-barth/series-photography