2014年7月6日日曜日

ある日の休日







 神戸は生まれた街なのに、何故か私によそよそしい、気がする。
いつも思い出がモノクロに残る。

お目当ての個展へ行き、うつくしい物を手に入れ、
初めての店で美味しい珈琲にありついた。
そんな休日。

満たされた時間を過ごしているのに、早々に神戸から去りたくなる。
なのに、帰りの車中ではとてつもなく、切なくなる。
何か大切なものを忘れてきたかのように。
そんな感覚。

だから、まっすぐ帰らずに、芦屋へ立ち寄る。
uffuの扉を開けると、紅茶の香りが迎えてくれる。
切なさはさっと消え、穏やかに帰路に着ける。

またきっと神戸へ行く。
モノクロの思い出も悪くないから。